王家のしきたり? 8
「んん・・」
俊は蘭世の乳房をやさしく揉み上げ、その頂点を吸い上げる。
硬くしこったさくらんぼのようなそれを。
甘噛みすると、蘭世の身体が仰け反る。
そのたびに、喘ぎの色が変わる。
それがうれしくて、何度でも繰り返す。
「あ・・あんん・・・しゅ・・・・ん・・・」
ためらい無く、俊の名前を呼ぶ、蘭世。

近づいていく二人の距離が。
以前よりももっと。
昨日よりも今日。
さっきよりも今。
そしてこれから・・・・。
一緒に生きて、そして一緒に眠るときがいつか来る。

ならばそれまで。

離れることなく、共に過ごそう。

それが誓いなのだ。
それが証・・・・だった。

二人の間に強く結ばれた絆。

「ぁ・・・ぁぁ・・・」
蘭世の声が掠れがちになりながらも、熱いそこはひくついて俊を吸い込むよう。
一気に自分が爆発してしまいそうな感覚をこらえながら、蘭世のすべてを貪っている。
快楽を逃がそうとしなる身体を抱き寄せ。
自分の熱さを感じさせる。
「も・・ぁ・・・ぁぁ・・・だめぇ・・・・」
何度も何度も高みを目指す。
そして、互いを見つめあう。
ぐったりと身体を俊に預ける蘭世をベッドにうつぶせにすると俊は背中に口付ける。
黒髪が流れ落ちるその隙間の白い肌。

羽の付け根に舌を這わすと、意思とは関係無しに身体が跳ねる。
すぅっと腰から首にかけてを舐めあげると、ぴくんと身体を震わせる。
どれだけでも俊の愛撫に身体を反応させる蘭世。
すべてで応えたいから。
すべてで愛したいから。
二人、だけしかもう見えない。

触れるその手のぬくもりすらも。
甘露な雫に変えられるほど。
互いに高ぶっている・・・。

俊はそのまま蘭世の腰を持ち上げる。
「やっ・・・!・・・・」
あまりの格好に蘭世が身体を捻ろうとするも、その暇を与えず、一気に後ろから挿入する。
「!!・・・」
貫かれる感覚に蘭世は声もでない。
ただひたすらにベッドに顔を押し付け、シーツをきつく掴む。
背後から俊の手が蘭世の乳房へと回る。
ちょうど手におさまる程度のそれ。
俊の腰の動きと相まって手の中で揺れる。
そのとがった頂点が、擦られ、蘭世の中で熱い何かがこみ上げてくる。
「・・んん・・・・」
くぐもった喘ぎが、スプリングに吸い込まれている。
・・聞きたい・・・
その声を。
自分を感じている声を。
蘭世のすべてを。
俊の唇が蘭世の耳元へと降りてくる。
真っ赤になっている耳たぶを舌先でつつく。
「やっ・・・・!・・・」
蘭世は思わず顔を上げる。そのあごを俊は手でおさえる。
「もっと・・・声・・・だせよ・・・」
そのまま囁くと蘭世のそこがきゅっと俊を締め付ける。
・・・う・・・
心で思わず、うめき声を上げてしまうも、平静を装い、俊はさらに激しく腰を打ち付ける。

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