王家のしきたり? 7
つながった、2人の身体。
つながった、2人の想い。
つながった、2人のすべて。

溶け合い、混ざり合い、一つになっていく・・・・。

熱さが、どちらの熱さかもわからないほど、互いを感じている。
いや、どちらでもない、互いが自分なのだ。
だからこそのこの快楽。
だからこそのこの高まり。

「ぁぁ・・・」
声すらも互いの声が自分の声のようで。
息すらも絡み合っている。
包み込むような、なにかが2人を捕らえて離さない。

もう・・離すことなんて出来ない。

互いが互いのために産まれていた。
出逢うために、ここまで生きてきた。

今までのすべてがここにたどり着く道しるべ。

今までも・・・・・これからも・・・

2人、互いを見つめて生きていく・・・。

「だ・・いじょ・・・うぶ・・か・・?」
俊は蘭世に囁いた。
こくんと小さく頷く蘭世。
「動くぜ・・・・辛いなら・・・言えよ・・」
きゅっと蘭世の手に力がこもる。
安心させるようにその手を握り返すと俊はゆっくりと身体を動かし始める。
「んん!・・・」
小さく、声を上げながら、奥から溢れ出ていく蜜が蘭世の快感を知らしめる。
徐々に早くなっていく俊の動き。
呼応するように蘭世のそこが俊に絡みついてくる。
・・イイ・・・・
以前とは違っている。
互いが互いを包み、互いを求め、互いを与えている。
始まりの、瞬間。
俊はすべてでつながりたいと望んだ。
蘭世はすべてで抱きあいたいと願った。
2人の想い。
俊の腕が仰け反る蘭世の背中にまわる。
折れよとばかりに抱きしめる。
蘭世の手が俊の背中にまわる。
離れないというようにしがみつく。

吐息が絡まりながら、2人の舌もまた絡み合う。

・・・・このまま一つに溶けてしまいたい・・・

二度と離れることは無いように・・・

互いが互いでいられるように。

そう思えるほどの悦楽。

部屋に響く、二人のつながった場所から漏れ出る水音。
淫靡な音。
それでいて・・・甘美な音・・。

「ぁ・・ああ・・・・は・・ん・・ま・・・かべ・・・く・・」
「・・名前・・よんで・・くれ・・・」
苦しげな息の向こうで俊がせがむ。
「・・・しゅ・・・・ん・・・・」
甘く、切なく、俊の耳元で、蘭世が囁いた・・・・・。

いっそう激しくなる腰の動きに2人の意識が朦朧として・・・・。

一気に、2人とも高みにのぼり詰めていった・・・・・・・。
「らん・・・ぜ・・・・・・・!!!!!!!」
胎内に放たれた、それに2人とも、飲み込まれていく。


ー夜半過ぎ。。
先に目覚めたのは蘭世だった。
そして、赤面する。
・・・う・・・動けない・・・
最初は、さきほどの名残かと思った・・がそれは違っていた。
2人、あまりのことで、そのまま・・・眠ってしまっていたのだ。
そして・・気付く、下腹部の違和感。
俊の腕が蘭世を抱き寄せる。
「ま・・まか・・べ・・・く・・」
「違う・・だろ・・?」

蘭世の戸惑いがちの声。
俊はかまわず蘭世を抱いたまま体勢を変える。
「いや・・・」
下から見上げられる視線。
俊が片目を開ける。
「ぁ・・・」
とろりとこぼれてくる、何かが2人を濡らす。
蘭世の腰を俊は掴むと、つながったままのそこを下から突き上げた。
「や・・・ぁぁ!!」
全身を駆け抜ける電流が、蘭世の身体の自由を奪う。
俊は身体を持ち上げ、揺れる蘭世の乳房に顔を埋めながら、腰を揺らす。
「・・ああん・・・・んんん・・・」
眠っている間も互いを感じていたようなもの、一気に階段を駆け上がっていく。
「ふ・・あ・・ぁぁ・・んん・・」
熱い吐息、熱い、身体、互いの熱。
何度も何度も、確かめる。
そして、口付けを交わし、抱き合う幸せ。
恥ずかしげな表情で俊の動きにあわせ身体が揺れる。

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