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徐々に露になっていく蘭世の肌。
シルクに負けないほど白く透き通ったそれ。
が、淡く、薄紅色に染まっていく。
胎内から発せられる熱で。
そして薄く、点々と痕跡が残る。
花びらのように。
・・蘭世・・・・・・
・・・・・・蘭世・・・・・
声には出せない・・・でも・・・心で呼んでいる。
彼女の名前を。
思いのたけをこめて。
そのたびに増えてくる、花びら。
俊の中を熱い炎が立ち上る。
その炎はきえることは無い。
俊の唇が蘭世の腰をなぞるように、触れていく。
その都度身体が跳ね上がるような感覚に襲われる。
「ぁ・・ぁぁ・・・」
蘭世の声が断続的になっている。
俊を全身で受け止めていた。
俊は蘭世を全裸にすると自身も部屋着を脱いだ。
互いをさえぎるものが何も無いように。
部屋の明かりはつけたまま。
すべてを見たい。
見つめあいたい。
互い隠すことなく。
抱き合いたい・・・・。
「や・・・」
ふと視線に気がついた蘭世が恥じらったように両手を身体に巻きつけようとする。
「だめだ・・・・」
俊の手が蘭世の手をさえぎってベッドに押し付ける。
「見せろ・・・見たい・・お前を・・・」
・・・お前のすべてを・・・・・
「で・・・・でも・・・」
・・恥ずかしい・・・
蘭世の思いは痛いほどわかっていた、それでも俊は視線を外すことなどできようが無かった。
俊の唇が、蘭世の唇を塞ぐ。
そしてそのまま。首筋へと流れていく。
耳元で吹きかけられる吐息に。
首筋に残される痕跡に。
その都度蘭世の身体が俊を求めて跳ね上がる。
「ぁ・・・ぁああ!!・・・」
甘い喘ぎは俊を求めているようにも感じられる。
「・・・・欲しい・・・・」
・・お前が・・・お前のすべてを・・・
荒い息の中で自分を求める声に蘭世の身体が熱く高ぶる。
俊のために咲き誇ろうとしている。
いまだつぼみで待っていた。
蘭世・・・・。
そのあざやかな華が今、開いて、ただ彼のためだけに。
唇が、手が、蘭世を色づけていく・・・・
乳房へと届くと、その膨らみをいとおしげにくちづけて。
頂点へ少しづつ焦らすように近づく。
「ん・・・・」
吐息が頂点をくすぐると身体を捻って、快楽を俊に教える。
最後にはそれを口に含み、飽くことなく、しゃぶりつく。
俊の手が蘭世の太ももまで降りてくる。
「や・・・ぁ・・・」
こわばるそこを優しく開かせる。
「・・えと・・・・蘭世・・・・」
俊は今夜初めて、名前で彼女を呼ぶ。
「あ・・・」
蘭世から力が抜ける、俊はその開いたそこに顔を埋めた・・・。 |