それはサテラの一言から始まった。

「ホーネット、汗をかくと痩せるんだって」
サテラは魔王の部屋で雑誌を読みながらごろごろと。
部屋の主のホーネットは紅茶に砂糖を入れようとして止めた。
サテラに気づかれないように自分の下腹を触る。
ぷに。
魔王になって約5年、ランスが大人になるまでに世界のあり方を変化させるという大仕事に全身全霊で挑んでいたホーネットはまったく訓練という物を怠っていた。
まあ、魔王なのだからしなくても強いのだが、訓練は戦闘のためだけに行っていたわけではない。というより、その副次効果がメインだったりした。
もう一度、恐る恐る下腹をつねる。
ぷにん。
今度はつつく。
ぷよよん。
「……」
「どうした、ホーネット? 顔色がよくない」
「……」
ホーネットはそれに応えずテラスに出る。
空は青く高く、さんさんとかなり暑い日ざしが降り注ぐ。
「サテラ、私はやらなくてはならないことに気づきました……」
「人と魔物の共存は順調じゃないのか?」
「それはそうなのですが、たまには気分転換も必要でしょう」
「水着を用意して泳ぎに行くの?」
「いえ―」
サテラの方を振り返ったホーネットは力いっぱい宣言した。

「我慢大会を行います!」






二人の世界 外伝 灼熱王決定戦!






「で、適当にPRをしてみたらこんなに参加者が集ったと?」
「……多い方が楽しいかと思いまして。……ただ、魔法ビジョンまで来るのは予想外でした」
会場はパラパラ砦跡地。砂漠の側に位置するこの場所はかなり気温が高い地域だ。
そこへ造られたガラスと鏡で出来た特設灼熱ルーム。屋根には『灼熱王決定戦』と書かれた大きなパネルもある。
「でもね、ホーネットさん。この賞金額を見たら誰でも参加したくなるわよ」
志津香はあきれ気味にPR用チラシに目を落とす。
賞金の欄には100万ゴールド或いは100万ゴールド相当の物とある。一般人ではまずお目にかかることの無い金額だ。
しかも、主催者は魔王。その額についての信用性は高い。ただ、本人はちょうど良い額と思っていた。参加資格は人、魔問わず。ただし、子供は不可。
「どうやって収集をつけるんです?」
「……どうしましょう?」
テレビ局まで駆けつけて、もはや無かったことに、なんていえる雰囲気でもない。
当初の予定ではギャラリーで黒山が出来るほどではなかったのだ。ただ、ホーネットの野望が成し遂げられればそれで。魔王の力と威厳を使いまくりでここまで持ってきたのだが……。もはや後戻りは出来ない。
何か大きな決意を固めたホーネットは突然城に戻ると言い残し姿をくらませた。
「ホーネット様、開会の挨拶を……あれ?」
「ホーネットさんなら城に帰るって消えちゃったわよ?」
「……開会宣言は誰が?」
「司会進行を任された人がやればいいんじゃない?」
ちなみに志津香はチラシを見て見物に来ただけ。今回の被害者は主にサテラとシルキィ、マリアにパイアールである。それぞれ広報、司会進行、会場の作成が役割に当てられている。それ以外にはマルチナが派遣されている。
「……つまり、私にやれと?」
「私はただの観客だから。ま、頑張って」
「ちょ、それは薄情な……」
志津香はさっさとその場を後にした。残されたシルキィは仕方なく中央のステージに上がっていく。
『えー、主催者である魔王様は急用の為出席できなくなりました。そのため、司会進行の私、シルキィが開会の挨拶をさせていただきます』
とりあえず、ブーイングなどは起きない。シルキィは心の中で一息つき続けた。
『今回の『灼熱王決定戦』の参加者を募ったところ、こちらの予想を遥かに上回る参加者が集ったため、急遽くじ引きとさせていただきます。参加枠は20人です。参加希望者は所定の場所でくじを引いてください』
ざわざわと客の群れが動く。大まかに見ても参加希望者は1000人ほど。20人のパタパタが当りの1本入ったくじ箱を持ってあちこちに飛び回っている。同時に起きる歓声と落胆のため息。
『当った方は中央ステージまで来てください。全員そろい次第はじめたいと思います!』
どうも場の熱気に当てられてシルキィのテンションが上がってきた様子。
『では、参加者が移動してくる時間に観客の安全のため秘密兵器を呼びます!』
わー、と上がる歓声。
「秘密兵器?」
志津香はその中で首を傾げる。まあ、確かにこの気温と日差しの中に立ち続けていたら倒れる者が続出するだろう。
と、影が。雲なんて無かったはずなのに会場が大きな影に覆われた。しかし、見事にステージと灼熱ルームだけは照らされたままだ。
「なるほど、アースガルドか」
空中に浮かぶ巨大な城。その影は会場のほとんどを覆いつくす。さらに上から冷たい空気が。
「……どういう仕組みか気になるじゃない」
地上にいるつもりだった志津香だが立ち続けるのも面倒と、アースガルドに乗り込んだ。
そこで目にしたもの、それは数十体のフローズンとハッピー。彼らはは定期的に氷雪吹雪を唱え、冷凍光線をばらまく。凍りつく空気は地上につくころ心地よい温度となるわけだ。
なんだか馬鹿馬鹿しくなった志津香はそのままコントロールルームへ。中は空調が効いており快適な気温だった。
「あ、これで客は5人目か」
どうも先客がいたようだ。広報官のサテラとガルティアとレイ、カイトにケッセルリンク。
実のところ、マリアがいることを期待したのだが。なんとも華が無い。
「マリアは?」
その問いにパイアールは下を指差した。
「会場の特設灼熱ルームの管理。じゃんけんで負けたからね」
勝者パイアールは空調の効いたアースガルドでその操作を、方や敗者はだいぶ過ごしやすくなったとはいえまだまだ暑い地上で熱い施設の管理だ。
志津香はホーネットに巻き込まれなかったことを幸運に思った。
「しかし、魔王は何でこれをやろうと思ったのでしょうね?」
一通り挨拶を済ませたあと、ケッセルリンクがしみじみとこぼす。
「本当だな。ただの気まぐれか、暑さで気でもふれたか」
「ガルティア、本人に聞かれたら消されるぞ」
ガルティアはおもわず周囲を見回す。とりあえず、ホーネットの気配はない。
「……原因はサテラかもしれない」
「どういうこと?」
「よく分からないけど、ホーネットが言い出したのはサテラとのんびりしてた時だった」
「その時の会話の内容を覚えていますか?」
「ん〜……?」
どうも覚えてない様子。
「まあ、なんにせよあの魔王が言い出した祭りだ。楽しむが吉ってことさ」
「巻き込まれた僕らは色々と面倒だったけどね。この後も地上をモニターして、参加者の体調管理までやらされるんだよ。あ、来た」
中央のモニターに参加者とその状態が一覧で表示される。
「オーディン、まず過去のカルテを検索、持病のチェックを」
『了解シマシタ』
この頃のパイアールはまだ医学という物を模索している段階である。アースガルドの改修もまだ行われていない。
『エラー発生。18番ノ「アーネット」ニ該当スルデータガ存在シマセン』
「馬鹿な。大陸を全てスキャンして名前と所在地くらいはチェック済みのはずだぞ?」
『画像ヲ表示シマス』
画面に参加者の顔が大写しになる。
長い黒髪を一つにまとめた理知的な女性。だれかに似ていた。
髪の色を変えれば主催者にそっくり。
「うわ、ホーネットそっくりだ!」
気づいてないのはサテラだけだった。後ろで控えているシーザーも気づいた様子。
大陸でアースガルドの人名録や魔名録に載っていないのは魔王と魔人、後はその使徒くらいのもの。
「いや、アレは本人でしょ?」
サテラはキョトンとして画面を食い入るように見る。
「髪が……」
「なんか魔法でも使ったんじゃない?」
「……なんで?」
「わかんないわよ、そんなこと」
謎は深まるばかり。
「もしかして、参加するためにこんなイベントを?」
「ホーネットさんが?」
「あまり考えられないな」
「でしょ? あ、始まるみたい。いいわ、後で聞けばいいだけだし」
「それもそうだな」
「地上は灼熱地獄。我々はそれを天空から見下ろす。まさに高みの見物ですね」

―会場
『では、第1回戦を始めます!!』
マイクを通してシルキィの声が響き渡る。テンションの上がってきた観客の歓声がそれに応える。
『参加者には一回戦でいきなり半分になってもらいます! 競技は―』
ドラムロールが鳴り響き特設された巨大モニターに視線が集まる。
『こたつでみかんin灼熱ルーム!!』
シルキィの声と同時にモニターにでかでかと文字が表示される。誰もシルキィなんて見ていない。
『ルールは簡単! ガラス張りの灼熱ルーム内にあるこたつにあたり、みかんを食べていただきます。限界を感じた場合即ギブアップしてください。あの灼熱ルーム、割と命の補償は出来ない仕様です。ギブアップが10人出た時点で競技終了とします!』
室内の気温は軽く50℃を超える。そこで、こたつに入り生ぬるいみかんを食べ続ける。
拷問である。ちなみに考案者は魔王様。
参加者の大半からどよめきがあがった。
誰もがそこへ入るのを躊躇する。その中で、アーネットことホーネットは真っ先に踏み込んだ。
『おーっと! 真っ先に踏み込んだのは18番アーネット選手! あれ? 誰かに似ているような……まあ、いいや。失礼。参加者の中で紅一点、涼しげな顔で灼熱ルームへ飛び込んだ! あっと、さすがに他の選手も入っていくようです!』
真っ先に踏み込んだはいいが、今のホーネットは失神寸前だった。
魔王としての力をほぼ封じた状態のためだ。参加は勝つためではない。まあ、勝てればそれでもいいのだが、少々無理をしてでも野望を遂げるため。
「5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量」
まるで念仏のように同じ言葉を繰り返すホーネットは異様だった。隣にいた選手は少し距離を取る。
『全員位置についたようですね。ではみかんを食べてください! ただし! 10個に1個は激辛です! ご注意ください!!』
「ぎゃーーーーーーーーー」
運悪く当たりを引いた選手は絶叫しながら灼熱ルームを飛び出した。
『今のみかんで脱落者は3人! まだまだみかんはありますよ!』
また一人、また一人と当たりを食べ、飛び出していく。中には暑さで倒れそうになりギブアップした者もいる。
しばらくして、10人目が当たりを引いてギブアップした。
『終了です! このまま続けて2回戦へ行きたいと思います!』
参加者に休憩時間なんてなかった。全てはホーネットが少し無理してでも体重を落とすため。あわよくば優勝して無駄な出費を抑えるため。
『2回戦はこたつで鍋料理です! 料理はサクラ&パスタの総料理長、マルチナさんにご協力頂いています!』
会場中がざわめいた。世界中に店舗を増やす食堂、『サクラ&パスタ』。その全ての店をマルチナは順繰りに回っているため、彼女が直接作った料理を口に出来ることは中々無い。
しかも、その大半はお供の魔人ガルティアの腹に消える。弟子の腕では遠く及ばない至高の一品が選手達に振舞われる。
が、選手達の前に運ばれてきた料理は紅く、さらに煮えたぎっていた。
「……」
選手達は言葉を失う。ホーネットもこれには躊躇した。
カロリー控え目のヘルシー料理を辛くしてと注文したのだが……。紅い。
『2回戦は早抜けです。上位4人が準決勝戦へ進出です! ではどうぞ!』
どうぞといわれても誰も動かない。いくらマルチナが作ったとはいえ、どう見ても危険な代物だ。誰もが箸を手にしたまま動けなかった。

―アースガルド
「今回は勝たせてもらうわ。勝負よ! ストレートフラッシュ!」
「……ふう、今日はついていませんね。ワンペアです」
「スリーカードだ」
「俺はブタ。ああ、腹減った。ブタが食いたい」
「レイの手は?」
注目を浴びたレイは得意げに手札を晒す。スペードのA、K、Q、J、10。いわゆるロイヤルストレートフラッシュ。
「俺の勝ちだな」
「あ〜、もう。勝てると思ったのに。もう1勝負よ!」
上は上で熱くなっていた。最早誰も地上を見ていない。
否、パイアールだけは見ている。が、ポーカーに参加したい様子。
「はあ、さっさと終らないかな……」
パイアールはコンソールに突っ伏してぼやいた。

―会場
「う、うおおおおおーーーっ!」
参加者の一人が自棄になって鍋にとりかかった。絶叫しながらも着実に減らしていく。
ホーネットは深呼吸して、一口食べた。なんともいえない衝撃が全身を走り、さらに汗が流れる。
「5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量5キロ減量」
またも呪文のように唱え続け、無我の境地で食べていく。
その異様な雰囲気に飲まれるように他の選手も食べ始めた。
『ここで3番のガンツ選手完食です! 続いて8番アル選手、9番コング選手も完食です! 準決勝行きのキップは後一枚、さあ、、誰が食べきるのか!!』
ホーネットは鍋に残る紅いスープをじっと見つめる。大きく深呼吸。
そのあと、鍋を掴んで持ち上げた。観客はその様子を見て言葉を失う。
ホーネットはこともあろうにスープを一気飲みにしてしまった。
『あ、えっと18番アーネット選手も完食です。……鬼神のごときラストスパートでした!』
シンとなった会場にシルキィの声が響き、おかしくなった空気は元に戻った。
『準決勝戦は熱湯アピールです! そのために参加者の皆さんには水着に着替えていただきます。更衣室へどうぞ』
巨大モニターの手前に大きな浴槽とアピールコーナーが用意された。
ルールは簡単。熱湯に使っていた時間だけ優勝への意気込みを語ることが出来る。その時間をいっぱいに使って審査員の心を動かす。得点は(お湯に浸かっていた時間)×2+(審査員の持ち点)5点×5人。上位二人が優勝となる。

―更衣室
ホーネットは用意された水着を手に困惑していた。白のセパレートタイプのビキニ。割と露出が高い。人数がここまで膨れ上がると予想していなかったためシルキィに適当に選ばせたのがまずかった。自分も出るつもりだったのだから自分で選びに行けばよかった。
だが、後の祭りである。
『さあ、選手達が出てまいりました。後はアーネット選手だけですね』
シルキィの声が聞こえてくる。
すでに後戻りできないところまで来ている。ホーネットはその水着に足を通した。

―会場
『あ、ようやくアーネット選手も出てきたようで……す』
ホーネットは先ほどとは違う意味で会場の空気を変えた。
近寄りがたく、触れてはいけないような、それでいて吸い寄せられるような雰囲気。誰もがホーネットの肢体に目を奪われた。
『こ、こほん。ついつい見とれてしまいましたがこれで役者もそろいました。準決勝をはじめたいと思います!』
司会のシルキィは何とか空気を動かした。どうも調子が狂う。
『くじ引きの結果、アル選手、アーネット選手、ガンツ選手、コング選手の順に決まりました。それでは、アル選手、どうぞ!!』
アルが意を決して熱湯に飛び込むが観客は誰も見ていない。その視線はホーネットに向けられている。
ホーネットはホーネットで絡みつく視線に赤くなっていた。
ランスに見られるならまだしも現在世界中に中継されているのだ。規模が違いすぎる。
「俺は失われた身体を取り戻したいんだ!!」
横でアル選手がアピールをしているが誰も聞いちゃいない。
審査員も適当に得点札を上げた。結果、5秒×2+11点=21点となった。
『続いてアーネット選手です! どうぞ!』
ホーネットが動けば視線も動く。審査員も食い入るようにホーネットを見つめる。
正直死ぬほど恥ずかしかった。
それゆえ自分でもなにを言っているか把握できていなかった。
湯に浸かって3秒、耐えかねて飛び出たホーネット。
3秒で出来るアピール。てんぱった頭はある結論をたたき出した。一言で終る。
マイクの前にホーネットが立つ。
『アピールタイムスタート!』
深呼吸。残り2秒。
「ダイエットのためです!!」
瞬間、会場が凍りつき、アースガルドではお茶会になっていた魔人たちがいっせいに茶を噴出した。
「あ……」
ホーネットは言ったとたん冷静に。そして、羞恥心のあまり座り込んだ。
凍りついた空気を動かしたのはまたもやシルキィ。司会としての本領発揮だ。
だが、その方法は―
『なるほど―』
巨大な地雷に―
『ぷにぷにとさわり心地の良さそうなお腹をどうにかしたいんですね』
ハンマーを振り下ろすという自殺行為だった。
『分かりますよ、私も女ですからね〜。水着を着ると気になるものです。……ん?』
ホーネットからどす黒いオーラが立ち上る。
ゆっくりと立ち上がり一歩ずつシルキィの方へ。
「シルキィ、そこを動かないで」
『へ? あ、あれ? 動けない??』
動くなという魔王の命令。シルキィはまだ気づいていない。
否、気づいたけど全力で否定したかった。
だが、身体を縛る命令は事実の証。そして、差し迫る命の危険。

―アースガルド
「オーディン! 会場内の魔王とシルキィを砂漠の真ん中へ飛ばせ!」
『了解シマシタ。転送』
パイアールのとっさの判断。これのおかげで大惨事は免れることとなる。
直後、砂漠の方で起きた爆発は会場にとんでもない爆風で静けさをもたらした。
死人0、超重症1、軽傷爆風により倒れた80人ほど。
パイアールの判断が無ければ会場は全滅だっただろう。

結局、司会もアーネット選手も戻ることはなかった。
こうして、灼熱王決定戦はうやむやでよく分からないまま終わりを告げた。

―魔王城 ホーネットの自室
ホーネットは体重計に乗った。
目標には及ばなかったが、最後の運動が効いたのかそれなり満足の行く結果がでた。
「やはり、毎日の鍛錬を怠ってはいけませんね」
スケジュール帳を取り出し、日々のスケジュールに鍛錬の時間を付け足していく。
「さてと、今日の分の書類を見なきゃいけないわ」
こうして、ホーネットのいつもとかわらない一日が始まる。

―砂漠
「だ、誰か……水……」
シルキィは天に手を伸ばし、そのまま倒れた。
三日後、シルキィは半ばミイラのようにやせ細った姿でアースガルドに回収された。
場所はホーネットが覚えていたのでもちろん一緒に来ている。
そんなホーネットが回収されたシルキィにかけた第一声。
「あら、シルキィ。見事に痩せたわね。うらやましいわ」
その場にいた誰もがホーネットの恐ろしさを改めて思い知ったのだった。


あとがき
熱い暑い厚い! 最後は違う。
ども、ASOBUです。暑中見舞いSSを書こうと書き始めたらなおさら暑くなるような話が出来てしまいました。……なんでだ?
頭の中まで熱に侵食されたせいでしょうか?
夏は嫌いです。早く秋になりますよ〜に!




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